2014年2月9日日曜日

英文の解説 ~ 時間は限られている

Your time is limited, so don't waste it living someone else's life.
これが最初の1文目です。原則通り大文字( Your の Y )で始まり、ピリオド( . )で終わっています。
Your time is limited は元々、S limit O といS V3 O第3文型があり、この OS が入れ替わり、O の位置にいた your time が主語に昇格したと考えられます ( 詳しくは受動態参照 ) 。では元々の S は何かというと、だれもはっきりとはわかりません。神という人もいるでしょうし、自然の法則だという人もいるでしょう。だれもよくわからないので「~によって」を省略出来る、このような形の文章にした、とも言えます。

あなたの時間は(何者かによって)制限されている。言い換えれば「時間は無限ではない」と言っているのです。
次に出てくso「それで」とか「だから」とか訳す順接の接続詞です。接続詞とは、文と文を橋渡しする蝶つがいの様なもので、次にどんな意味の文が来るか予想するのに役立ちます。「時間は限られている、だから」ときたら、次は想像できる筈です。ここで「だから、時間を無駄に過ごそう」とはならない筈です。
実際の文章は don't waste it で「それを無駄にするな」という否定の命令文が来ています。では「それ」って何でしょう?ここでは it のことを代名詞と呼び、通常、少し前に出て来た名詞を指します。ちょっと前に戻ってみると Your time が見つかります。don't waste it は、時間を無駄にするな、と訳せます。
最後のliving someone else's life はどう考えればいいのか? ここで living は、現在分詞と呼ばれ「~しながら」と訳します。
さらに、living に引っ張られた living someone else's life は、全体で副詞句となり don't waste it  を修飾しています。
このように英語は、後からどんどん修飾語を付け足して、盛っていく言葉です。この盛り方は是非身に付けたいものです。
因みに、副詞句とは「2語以上で、全体として、副詞になり、他の言葉を修飾する固まり」です。
live someone else's life は「他の誰かの人生を生きる」と訳します。
someone else は 「他の誰か」と訳します。通常、修飾語が短い場合、a big apple のように、前から名詞を修飾します、しかし someonesomething などの名詞は例外的に後ろから修飾されます。なので、something new( =何か新しいもの )と言ったりします。
次に someone else に所有格を表すアポストロフィ( = ' )とsを付けて「~の」としています。ここでは「他の誰かの」です。
では「他の誰かの人生を生きる」とはどういう事でしょうか?「他人が考えプロデュースした人生を生きる」という事だと思います。
最後に、この文章全体をもう一度訳します。噛み締めながら読んでみてください。
Your time is limited, so don't waste it living someone else's life.
あなたたちの時間は限られています。だから自分以外の誰かの人生を生きて時間を無駄にしないでください。

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