2015年5月26日火曜日

a


英文の途中で a が出て来たら、我々日本人は、たいした関心も払わず(払えず ?)聞き流すと思います。これは当然です。なぜなら、日本語には冠詞が無いからです。

しかし、ネイティブの人は、この a に並々ならぬ関心を寄せます。

◎ 次の語が母音で始まる時は、an にしたり、
◎ a のあとで( an なら a と n の間で)一呼吸置いたり、
◎ 強調したい時は「ア」ではなく「エイ」と発音したりします。

これらは、相手に自分が a を使う事を明確に、誤解なく宣言したいからです。

a は、単なる飾りではありません。話し手が次に伝えようとする事柄に関する重要なメッセージが含まれているのです。

冠詞の a の後に来るのは、

多数存在する同類の物の内の一つであり、
一筆書きで描けるような境界をもつ、

名詞です。

例えば、I have a cat. といったら、

・ 世の中に多数存在する猫の内の一匹で、

・ その猫のシルエットは一筆書きで描く事が出来る、

そんな猫を飼っているというのが、この英文の意味です。

では、

Let's have a break.
( 一休みしましょう。)

Can I have a water?
( お水を一杯いただけますか。)

はどうでしょう?


上の 2 つの文にある a の次にくる breakwater に上で述べた多数の同類の物の存在境界線が見えたら「 に接した時の感覚がネイティブに近づいている」と言えます。


沢山ある休憩の内の一つの「始まりと終わり」をイメージでき、

水の輪郭が見えてきましたか?

もちろん学校で習う様に、a glass of water とすれば、完璧ですが、レストランで、お店の人に頼む時などは、状況が味方してくれる筈ですから、a water で大丈夫です。



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