2014年2月9日日曜日

英文の解説 ~ 自分の直感を信じてますか

And most important, have the courage to follow your heart and intuition. They somehow already know what you truly want to become. Everything else is secondary.

そして、最も重要なのは、で始まる部分に、スティーブ ジョブズ が、前途有望なスタンフォード大学の学生達に、卒業に際し、一番伝えたかった事が書かれています。courage は勇気と訳します。その次の to follow 以下は前の名詞を修飾するto 不定詞です。ここで使われている to 不定詞 は「to + 動詞の原形」の部分が前の名詞 courage を修飾しています。名詞を修飾するという形容詞的な働きをしているので、この to 不定詞 は、形容詞的用法と呼ばれています。heart はハート、つまり、心。そして、intuition は直感です。

And most important, have the courage to follow your heart and intuition.
そして、何より大切なことですが、自分の心と直感に従う勇気を持って下さい。

They somehow already know what you truly want to become.

次の They が何を指すかは、面白い問題です。原則通り、すぐ前にある名詞、heart and intuition である事が分かります。「(人ではなく、人の)心や直感が~を知っている」という表現は、少し面白いと思いませんか。日本語でも時々こういった言い方をしますね。

what you truly want to become は、V3の動詞 know の目的語となります。「あなたが真になりたいもの」と訳します。become は、V2 の動詞です。この第2文型の動詞には補語が無いように見えます。しかし、ここで抜け落ちているように見える補語が、意味的には、V3 の動詞 know の目的語になっているのです。

関係代名詞の what は全体として、know の目的語となる名詞節を引っ張ると同時に、抜け落ちたbecome の補語そのものになっているのです。

want to 動詞の原形は「~したい」と訳します。
somehow は、ここでは「どういうわけか」と訳します。副詞なので、文の構造には影響を与えません。
では、スティーブが、ここに、この副詞を入れた理由は何でしょう?それは They know ~ のところの文章が「スティーブの知識や経験から言って、かなり確信を持って言えるのだが、しかし、理由をはっきり説明する事までは出来ない」からだと思います。already も副詞で「すでに」と訳します。

everything else は前に出てきた someone else と同様に、形容詞 else が名詞 everything を後ろから修飾し「他の全てのもの」と訳します。

Everything else is secondary は、「他の全てのものは、二次的なものです」と訳します。では、二次的では無く、最も重要なものとは何でしょうか。それは、前の文にある「自分自身が本当は何になりたいかを知っている自分の心や直感に従うことを躊躇しない勇気を持つ」ことです。

And most important, have the courage to follow your heart and intuition. They somehow already know what you truly want to become. Everything else is secondary.
そして、何より大切なのは、自分の心と直感に従う勇気を持つということです。それらはどういうわけか、あなたたちが本当になりたいのは何なのかを既に知っているのです。その他のことは全て二の次です。

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