2014年3月16日日曜日
仮定法
仮定法で覚えるのは仮定法過去と仮定法過去完了です。
なぜこのような用語を使うのかはこのページの最後で説明するとして、まずは例文から見ていきます。
仮定法過去の例文
If this car were mine, I would give it to you.
( もしこの車が私の物だったら、あなたに差し上げるのですが。 )
ここで、If 節の中( If ... mine )を見てください。were というのは、be 動詞が仮定法過去の時の形です。
この文は、現在の事実と反する事を仮定し「もし~だったら、~だろう」と訳します。
実際には「この車は、私の物ではないので、あなたにあげる事はできない」という言外の意味が含まれています。
この様に仮定法過去の「もし~だったら、~だろうに」の後半「~だろうに」の部分(=帰結節)にwouldを使います。
仮定法過去完了
If he had taken that plane, he would have been killed.
( もし彼がその飛行機に乗っていたら、彼は死んでいただろう。
ここで、If 節の中( If ... plane )が過去完了( had + 動詞の過去分詞形 )になっている事に注目してください。
この文は、過去の事実と反する事を仮定し「もし~していたら、~になっていた」と訳します。
実際には「彼はその飛行機に乗っていなかったので、彼は死ななかった」という言外の意味が含まれています。
この様に仮定法過去完了の「もし~していたら、~になっていた」の後半「~になっていた」の部分(=帰結節)にwould have 過去分詞を使います。
さて、最後に用語の使われ方です。なぜ、仮定法過去とか仮定法過去完了という用語を使うのか、という疑問です。現在の事実に反する仮定の話しをするのに「仮定法過去」を使い、過去の事実に反する仮定の話しをするのに「仮定法過去完了」を使う、とういのは違和感があるのではないでしょうか。
そこで、if 節の中だけに注目してください。
If 節の中が、過去形になっている場合は、
仮定法過去で、「現在の事実に反する事」を述べており、
If 節の中が、過去完了形になっている場合は、
仮定法過去完了で、「過去の事実に反する事」を述べている、
とすぐに反応できる様にしておきましょう。
さらに、If節は、省略されたり、別の言い方で代用される事もよくあるので、
would を見たら「現在の事実に反する事」を述べている仮定法過去の帰結節かも?
とか、
would have 過去分詞を見たら「過去の事実に反する事」を述べている仮定法過去完了の帰結節かも、と常に考える習慣をつけると良いと思います。
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