Don't be trapped by dogma — which is living with the results of other people's thinking.
trap は「動物などを罠をしかけて捕まえる」ことを言います。
S V3 O の文で、Oが前に出て、"O be動詞 過去分詞 by S" となり ( 受動態 )、さらに主語となった You を省略して、動詞を原形の be にし、命令文にしています。「~してはならない」という否定の命令文では、先頭に Don't を付けます。
dogma は定説, 教義, 独断、ドグマなどと訳されます。では、「ドグマによって罠にはめられる、とか、捕らえられる」とはどういう事でしょうか?スティーブ ジョブズ氏もさすがに分かりにくいと思ったのか、すぐ後で説明してくれています。
which は、関係代名詞と呼ばれます。関係代名詞の役割は、2つです。
1. 関係代名詞の位置に前の名詞を代入し、関係代名詞節*を作ること。
2. 関係代名詞節全体で前の名詞 ( この名詞を先行詞という ) を修飾する事。
which が修飾する名詞、それは直前のドグマです。では、which の位置にドグマを代入して意味をとって見ます。
* 節とは、S V を含む単語の固まりの事。
[Dogma]is living with the results of other people's thinking.
ここで、of はその前後の名詞をくっつける接着剤の様な役割を果たします。[A]of[B]の全体で後ろから[B]の[A]と訳します。ここでは[A]が results(結果)、[B]が thinking(考え、思考)です。全体で「他の人々の考えの結果」と訳せます。
「ドグマとは、他の人々の考えの結果と共に生きる事である」という部分が関係代名詞節となり、前の名詞ドグマを修飾しています。そんな、ドグマの罠にはまってはならないと。
Don't be trapped by dogma — which is living with the results of other people's thinking.
他の人たちの考えがもたらした結果を受け入れるという教条主義の罠にはまらないでください。
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