2014年12月19日金曜日

英文法っているか?



正直、言葉に関する感性が鋭く、ニュアンスや雰囲気から意味を理解していける天才にとっては、英文法は不要です。

経験しながら、英語を学び、修正して、いつの間にか完璧な英語を駆使できるようになる人がごく稀にいます。

この人達にとっては、英語が出来ないという事の意味すら分からないのです。

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英文法というのは、明治以降英語の苦手な日本人が、誰でも英語を理解し、使える様に工夫し、作られて来たツールです。

険しい山を登れるのは、特別な訓練を受けた精鋭だけですが、その山に階段を作れば、殆んどの人が登頂できるでしょう。

これと同じで、英文法というのは、凡人でも英語という山の頂上に立てる様に、明治以降の偉い先生方が工夫し、築き上げた階段なのです。

英文法は、日本人にとってはにも勝る貴重な財産と言っても良いと思います。

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この階段を一歩一歩登るのも、崖を這い上がるのも自由です。

しかし、私は、階段を登る事を勧めます。

だってその方が確実に一歩一歩前進出来るんですから。

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英文法なんて必要無いとか、日本人は英文法ばかりやってるから英語が話せない、とか言ってる人がいますが、頂上を極めた人は自分とは違う方法で山頂に辿りついた人を尊重する事はあっても、非難したりはしないものです。

むしろ、道に迷い、結局挫折した人に限って、他の道を進む人を非難し、攻撃します。

英文法批判をしている人を見るたびに「この人、苦労したけど、やっぱり、成果を出せなかったんだろうなあ」と思ってしまいます。